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その他:呪い_に関するエトセトラ

「呪い」に関するエトセトラ

概要

  • クリア埋めやスコア詰めに悩めるポップンプレイヤーの多くが口にする「呪い」という言葉。一方で「『呪い』などというものは存在せず、全ては『地力不足』が原因である」という批判も一部に存在する。
  • 本項では「呪い」という概念が実在するのか、「地力不足」と絡めた議論に触れつつ、最後には「呪い」の一般的な予防法・治療法について言及する。

「呪い」とは

  • 「呪い」とは、「特定の配置について悪い癖がついてどんどん押せなくなっていく現象」の俗称である。
  • 主に「粘着」や「譜面そのものが同じ配置を繰り返す構成になっていること」が原因で発生するとされる。
  • また、「譜面研究」などの攻略を行う際に、中途半端に配置を記憶してしまう、見た目の配置が叩きやすそうに見えてしまうなどして、その配置に対する先入観が生まれてしまうことによっても発生する。
  • 「呪い」と「地力不足」の差異を検討する前に、そもそも「地力」とは何なのかについて触れておきたい。

「地力」とは

  • 「地力」とは総合的な実力を意味し、音ゲーにおいては「同時押し耐性、階段耐性、乱打耐性、ソフラン耐性など、各要素を合わせた総合力」を意味する。本項では。この「地力」が足りていない状態を、「地力不足」と定義する。
  • ポップンには「地力を上げることによって大方のプレイヤーが同時期に押せるようになる譜面」と「地力に関わらず特定の属性の得手不得手でどの程度押せるか決まる譜面」が存在する。前者が「地力譜面」、後者が「個人差譜面」と呼ばれる。
    • 具体例を挙げれば、レベル48のアートコアEXは多くの耐性が要求される地力譜面であり、同じレベル48でもDDREXはソフラン耐性の得手不得手でクリアの可否が決まる個人差譜面といえよう。

‏「呪い」は「地力不足」なのか?

  • それでは、「『呪い』などというものは存在せず、全ては『地力不足』が原因である」という主張について考察する。
  • 例えば、投票結果の指数やPPPPクリアレートなどいくつかの統計をまとめた結果、メタリックオペラ(EX)がLv49で9番目に難しい曲であると仮定し、それのクリアを目指す場合を想定しよう。
  • そうすると、例えばLv49の未クリア曲が9曲未満になった時点で「メタリックオペラ(EX)のクリアに必要な地力は充たしている」と便宜上断ずることができる。「便宜上」としたのは倉9などの特定の超個人差譜面を除く意味である。
  • この時点で、同曲をクリアできない原因が''「地力不足」であるという可能性は解消されるため、上記の主張は誤りということになる。
  • 結論としては、「該当曲のクリアに必要と考えられるクリア率を超えていれば『地力不足』という可能性を挟む余地はない」ということになる。他方、そのクリア率に到達していなければ「地力不足」か「地力不足かつ呪われている(下記のニエンテの例参照)」という二つの可能性があることになる。

「呪い」は「地力」に関係なく発生する

  • 「呪い」というのは「単に悪い癖がついて押せなくなる」ことを指すのであるから「地力が足りているか否か」に関わらず起こりうる現象である。
  • 「まだLv49に手を出し始めて間もない頃にニエンテ(EX)に特攻を繰り返したことが原因で悪い癖がついて押せなくなった」という報告がちらほら見られることもあるが、これは「地力不足」の時期に発生したれっきとした「呪い」である。
  • 他方、「その譜面のレベルを遙かに上回る地力を持っていながらスコア詰めやBAD数詰めの過程で局所的に押せなくなる配置が生まれる」というのもれっきとした「呪い」である。
  • すなわち、「呪い」には、「地力が足りている呪い」と、「地力不足と競合する呪い」があるということである。前者の場合には「ただの地力不足」という批判はあたらないが、後者の場合には(少なくとも半分は)あたることになろう。

「呪い譜面」とは

  • 「呪いを誘発しやすい譜面」を「呪い譜面」と呼ぶことがある。
  • 主に「同じ配置を繰り返す構成(ジャッジメントEX、シューゲイザーEXなど)」「軸押し、交互連打が絡む配置(DDR(EX)の伝説地帯など)」「他にはない特殊な配置(ガムラントランス(EX)の中盤など)」「縦連の配置(エレクトロバロックEXやゾディアックオラクル7EXやダークオペラREMIX(EX)など)」「垂直押し(おしゃまスウィングEXなど)」「左右振り(ルイナススピリチュアルEXやリナシタEXなど)」「辛ゲージ(コアロックEXやトイコンテンポラリーEXなど)」を含むと呪い譜面と言われることが多い。これらを複数含む譜面は要注意。
  • 無論、これはあくまで一般例であり、全ての譜面において呪いが発生する可能性は存在するのを念頭に入れておくこと。

「呪い」の予防法と治療法

  • 「呪い」の予防法は単純であり、同一楽曲の過度な粘着・研究を控えることで予防できる。もちろん、クリアのためにはある程度の粘着は必要ではあり、また、呪いのかかりやすさ個人差があるのは事実であるが、特に下記の代表的呪い譜面については、一定期間プレイを我慢しすることも必要である。
  • 新規クリアが増えない状況においては、適正47強以上なら乱ノックを、そうでなければ苦手属性を中心に既クリア曲のBAD減らしをするのがよいだろう。
  • 「呪い」の治療法も単純であり、一定期間(個人差はあるが数日~半年の間)その譜面を放置し、地力を上げてから再挑戦するのが良い。クリアメダルが欲しいだけであれば、MIRRORやRANDOM、クロスなどでのクリアを狙うのも手である。

代表的な呪い譜面と、その解説

・Lv50

トイコンテンポラリー(EX)クリアを目指す人ならば序盤の同時押しや、小発狂~大発狂の間の階段地帯、発狂後の12分地帯はノーミスで抜けられるはずだが、
何度も挑戦するうちに取りこぼしがどんどん多くなってくる。16分振りなど無茶な片手処理が多いのが原因か。
Lv50なので当然、要求される地力は高いが、Lv47の7~8割をフルコン、Lv48の過半数をフルコン+大多数を銅★、バロやスケを銅★、ムラクモを銅◆、
s乱表のLv12~Lv13が埋まる、などの段階まで来てクリア出来ないとなると、呪いの疑いが強くなってくる。
ムラクモ(EX)辛ゲージ。回復にすべき道中も変拍子のなか突然の左右振りや高速処理、(わずかだが)軸移動などが発生し非常に感覚が狂いやすい。
ラストはそこまで難しくなさそうに見えて実は繰り返し、左右振り、交互と呪い要素のオンパレードである。

・Lv49

ジャッジメント(EX)x階段が7回繰り返されるわけだが、呪われたとの報告が後を絶たないのはただ数が多いだけというわけではない。まず第一にラストの高密度帯が休みなく30秒続くため体力をかなり要する点。さらに後半のx階段の前後はゴミがかなりついていて密度も押しにくさも前半よりかなり上である点。この二点により体力を消耗し、崩された状況下でx階段を5回もやらされるわけだから、よほど地力と体力がない限り数回でx階段にごまかし気味の押し方が定着し呪いにかかってしまうだろう。(また「初見の後半で既に癖ついててx階段押せなかった」等の報告があったのも上記の二点、またx階段だけ見れば難易度に変化がないことによるものだろう)
呪いにかからないためにはx階段をごまかさずに全てガチ押しとることが必要(だが適正以下は無論不可能なので結局粘着厳禁である)
ニエンテ等と比べれば辛ゲージでない分ランダムでどうにかできないことが無いのが救いだが、下位互換とされるアートコアEX乱を安定出来るくらい出なければほぼクリアは望めない。
スケールアウト(EX)辛ゲージ。ノーツとノーツの間を押させる配置が多く、一つ一つきちんと認識して処理しないと単押しと同時押しが区別できなくなる。
またリズムが複雑で力点を置きにくいため譜面を先読みしてしまいやすく、悪名高いニエンテの陰に隠れてはいるがこちらも十二分に癖が強い。
ニエンテ(EX)辛ゲージ。配置が綺麗なため中途半端に体が譜面を記憶してしまう。
47の大半をフルコン、48の大半を銅★、s乱表のLv11~12が出来る、程度の地力の人でも、クリア出来ない場合がある。
乱でもLv50クラスにはギリギリならないと思われるので、乱逃げも選択肢に入れよう。
「BAD40台安定で、BAD30が出せましたが粘着していいですか」という声がよく上がるが、それはいけない。
辛ゲージ曲のBAD30は通常曲のBAD60以上に相当すると思った方がいい。
メタリックオペラ(EX)

・Lv48

オリエンタルミソロジー(EX)ラスト前の交互、ラストの階段、どちらも癖の付きやすい要注意譜面。
適正47のころから埋まる人もおり、ついつい粘着したくなるが、こじらせると48の後半まで残る羽目になる。
ヒップロック3(EX)三角押し、隣接押し、左右振り、軸押し、無理押しに近いずれ押しなど、厄介な要素が盛りだくさん。
辛ゲージなので、少しでも呪われると一気にクリアが遠のく。
DDR(EX)伝説
PSGブレイクコア(EX)繰り返し配置が多いうえに消費体力がものすごいため頭も腕も言うことをきかなくなる。8分のフレーズでリズムがキープできなくなると非常に危険。
Metamorphose(EX)☆軸や連打を含む箇所(リズム崩し)でクセがつきやすい譜面である。特に91~94の連打は「リズム難+繰り返し+ラスト殺し」のためBADが少なくてもクリアに直結する危険地帯。
●35~42は右の2個と左の1個で連打のタイミングが違うことと、抜けの階段でリズムを崩しやすい。43~48はこの連打のリズムが16分階段に絡むため同じくリズム崩しを起こす。
●91~94は連打に入ってくる白緑の16分と、2小節で変化するリズムによって誤ったパターンを覚えてしまうとすぐにクセがつく。道中ほとんどミスが無くてもここだけでゲージが吹っ飛ぶ報告も多々ある。
霊魂爆砕 -SOUL EXPLOSION(EX)二重階段発狂は言わずもがな、道中も土偶を短くしたような繰り返し階段が連続し、地味にサビも左右別の繰り返しであるため、初見で埋めなければどんどん拗らせることになる。48初クリアの声も少なくないが、半端な地力で粘着するのは非常に危険。
ビーストメタル(EX)発狂はそこまで癖がつかないが、道中がずっと繰り返しなため特に左手に癖がつきやすい。スイスイ、ディーヴァポップで癖がついたことがある人は特に注意。左青を右手で処理すると多少はマシになるか

・Lv47

エンシャントユーロ(EX)癖が付きやすいポイントは45交互から始まる左手階段。同じ配置が8回もあるので、ジャッジメントと同様に呪われるのは早い。
Lv47を8割埋めてもまだ残っているという人も。
演説(EX)中盤と終盤の発狂、及びラストの階段でクリアを阻まれた場合クリア粘着したくなるが、粘着をすると序盤の簡単な配置を取りこぼすようになり、酷い場合には発狂に赤で入れなくなってしまう事も。粘着厳禁。
コアロック(EX)辛ゲージ。腕を固定して叩く配置が多く、過剰に意識すると左右の感覚が分離しリズムがブレブレになる。三角押しを交えた癖の強い同時押しにも注意。
コンテンポラリーネイション(EX)中盤発狂のイメージが強いが、それ以外の場所も意外に油断ならない。何度も出てくる小階段が呪われやすいポイントと言われている。
CS曲特有のBADが出やすい判定が影響していると思われるので、正確に押すことを心がける。Lv47で最もBADが多く出るという人も。
シューゲイザー(EX)ラストの同時押しの滝が呪われやすい。横一列で認識すべき、左右独立して認識すべき等、諸説あるが、一度崩れると手も足も出なくなってしまうだろう。
呪われると48の後半まで残ることもあるとされるが、48終盤まで残ったという報告はあまり聞かないので、そこまで地力を付ければゴリ押しが出来るかもしれない。
土偶テクノ(EX)☆この譜面での呪いの主たる原因は、左右のスイッチが必要な箇所においての誤った認識によるものと考えられる。3個単位での無理押しが安定して押せるのであれば敢えて乱で挑むのも良いだろう。
●前半は右から左への稲妻階段で癖がつきやすい。特に中盤の階段は右手と左手の適切なスイッチが必要だが、準無理押しとして認識してしまうとこぼすクセがつく。
●67~72の高密度乱打は左右に広いが、ここも青軸があることによって右で取るか左で取るか迷わせる配置。ここでクセがついた場合、最発狂を抜けるのも厳しくなると思われるため違う譜面のプレイを勧める。
●事実上のラスト殺しとなる73~74の発狂はリズム軸+階段+ゴミの組み合わせだが、こちらも左右の手を満遍なく使用する配置である。体力を消耗した状態で発狂入りを繰り返すと押せないクセがつく。
ハッピーハードコア(SweetSweetMagic)(EX)繰り返し譜面。突然、3→1+3という単純な配置が押せなくなるという声がある。
good誘発配置、辛判定、微妙なノート数の組み合わせで擬似辛ゲージ状態になっているので、呪いを体感しやすい。
ピアノテック(EX)稼ぎどころの序盤の拍押し+αが呪われるという声が多い。尻上がりに難易度の上がる譜面だけに、★から粘着で呪われて終始真っ黒という極端な事例もある。拍押し自体が呪われ易い人もいるようなので、同系統の譜面でも気をつけたい。
プログレッシブ(V)(EX)H同様、二重交互が頻発するうえ、68.70小節が滅多に見かけない配置をしているため呪われやすさは47でも高め。47初クリアの声が多いためつい粘着したくなるが、一方で元42と比べても安定しないという一面をもつので要注意。
モンゴル(EX)47としては中の下くらいと一般的には評価されているが、ラスト5曲くらいまで残る人もおり、49全埋めに近づいた時期に、縦連のリズムが分からなくなって落ちるようになったという報告も。ラストの縦連のほか、道中のトリルも呪われやすい。
INFINITY(EX)イントロ、Bメロ、アウトロにそれぞれゴミ付き左上がり階段が頻発し、繰り返し押しているうちに拾い方がわからなくなり、BADを量産する要因となりうる。また、それによってアウトロの2回目のゴミ付き階段の開始位置の変化に対応出来ないこともしばし。
それ以外にも、アウトロのゴミ付き乱打、折り返し階段とスライドの繰り返し配置など、癖の付きやすい配置が多い。
漆黒のスペシャスプリンセスサンデー(EX)序盤のひなビタ曲特有の4つ押し×3の4セット、ラストの爆撃もどきが呪われやすい。特にラストはその手前が47強クラスで、そこから大回復する前提で譜面が作られているようなものなので、呪われると非常に厄介。癖がなければAIダークネスよりも早く埋まることもあるが、癖がつくと47強のちくパ、メイドランチの方が安定する事態になりかねない。

・Lv46

哀愁ユーロ(EX)最初と最後に来るスライド階段に注意。同じ配置が何度も現れるので、呪われるのは早い。
序盤で上手く行ったと思っても、終盤の同じ形は何故か取れない、ということもある。回復の遅さも問題。
千年ノ理(EX)言うまでもなくラストの螺旋+ゴミが大問題。途中まではできるのに急に何をしているのか分からなくなることも。指数は中評価だが、練習曲も少ないため46ラストに残ったという声が後を絶たない。
メロパンク(EX)下段地帯、上段地帯どちらが苦手かは個人差が出るが、変に意識すればするほどできなくなる譜面。ダークをつけるとやりやすくなる場合がある。

・Lv45

ガムラントランス(EX)螺旋階段の繰り返し譜面。また、中盤の左右別フレ地帯は他の曲にはさせない動きを繰り返す譜面なので、ここもかなり呪いの温床となっている。
エモクトロ(EX)Bメロの桂馬押し同時が厄介で、わずか6小節ながらも途中から頭がいうことをきかなくなることがある。
シュピーゲル(EX)基本的に繰り返し譜面で、交互+隣接の配置や12分階段→縦連でゲージが一気に減ることも。
3 A.M.ディテクティブ・ゲーム(EX)現45最強の一角を務める。イントロとアウトロの右上がりの階段+ゴミが何度も来るうえ、さらに357の縦連で体制が崩されやすいのも難点。これができなくなるとHにも飛び火する。

・Lv44

アジアンレイヴ(EX)白軸にリズム難の赤軸が絡んでくるところが難所。一度タイミングが分からなくなると一気にできなくなる。
ダークネス3(EX)典型的な村井譜面で、イントロアウトロでウネウネした螺旋が降ってくる。ここが地味に繰り返しで、余裕だったはずがいつの間にか耐えゲーになっていたりする。
ニンジャヒーロー(EX)ラストの左螺旋+右手で同時押しをするところが厳しい。

・Lv43

プログレッシブ(H)何度も来る二重交互、螺旋階段が肝。まれにEXができてもできない人がいる。
ディーヴァポップ(EX)三角押しが一切ない同時押し譜面にかかわらず、計10回あるイントロアウトロの1→34→135配置が非常に呪われやすい。他の個所も繰り返しが多いため粘着厳禁。

・Lv42

フライングデュオ(EX)ポップン有数の呪い譜面と言われる。固めのゲージが主立った原因か。ごく稀にLv46あたりまで残る人もいるという。
曇天(EX)終始右手で縦連、左手でドラムを叩かせる譜面。突然どちらかの手のタイミングが合わなくなりスコアがでない、ひどくなるとクリアすら怪しくなる。

・Lv39

コスモポップ(EX)序盤の左右別フレ地帯がガムラントランスの中盤に近い動きをする。もっとも手軽に体感できる典型的な呪い譜面と言える。

その他/呪い_に関するエトセトラ.txt · 最終更新: 2019/04/06 15:18 by 127.0.0.1

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